ドラマをリアルタイムで観ることが少ないaoikaraです。録画などが多いですね。相棒と大河ドラマはリアルタイムで観ています。
というわけで今回のテーマは…
警視庁捜査一課9係 Season12 第8話 ネタバレ&感想
です。
※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方は見てからどうぞ。
第8話「9時41分の殺意」あらすじ・ネタバレ
走る直樹
夜、直樹(井ノ原快彦)が必死になって走っている。村瀬(津田寬治)からは電話で急ぐようにとの指示が。直樹が駆けつけたのは着信が鳴った公衆電話。
実は爆弾を隠したという犯人からの電話で、時間と公衆電話の場所を指定して、3つの爆弾を探すようにと指示してきたのだった。しかも、直樹の移動手段は走ることのみ。車を使ったり、時間に間に合わなければ爆発ボタンを押すと脅してきた。
第2の爆弾のヒントは「日本で一番大きな犯罪集団」。9係が検挙率ナンバー1の係だということも知っているらしく、犯人の男は電話で「勝負だ」と語る。
第1の爆弾
村瀬と志保(羽田美智子)は9係の部屋で指示をしている。矢沢(田口浩正)に連絡を取ると、とあるビルの近くで第1の爆弾が発見されたとのこと。圧力鍋の形をした爆弾は本物。いたずらではない。
爆弾は少し変わっていて、起爆装置が二つあるという。一つは着信がスイッチなる遠隔操作のもの。もう一つは時限式。タイムリミットは午後9時41分に設定されている。つまり、9時41分に全ての爆弾を見つけなければ、爆発して犠牲者が出るかもしれない。
矢沢は爆弾の写真を撮って志保と村瀬に送信。特殊な爆弾だがネットに売られているもので、そのサイトにアクセスした者も限られているので犯人を特定できる可能性もある。
第2の爆弾のヒントは…
志保と村瀬は「日本で一番大きな犯罪組織」というヒントを矢沢に伝える。おそらく暴力団、そして日本で一番大きな組織は竜丸会。矢沢が調べることになった。
青柳の行方
いつも矢沢とコンビを組んでいる青柳(吹越満)は非番。非常事態だが連絡もつながらない。恋人である妙子のライブに行っているらしいが…
一方、青柳はとある倉庫の中で倒れていた。腕には手錠が掛けられてつながれている。その場所には時限爆弾があった。ドアを叩いてみるがもちろん出られない。しかも、青柳には腹痛が襲ってきて…
事件は大きくなっていく
9係の部屋では村瀬と志保が、爆弾購入サイトのアクセス履歴を所轄に送って調べてもらうことに。また、公衆電話にかけてきた携帯の持ち主がわかって取り調べるが詳しいことはわからない。
と、9係に柴崎刑事部長(清水章吾)がやってきた。爆発すれば大きな被害を生むかもしれないということで、大人数での捜査となることに。9係は緊急対策室になった。
第2の爆弾のヒントの続き
直樹は必死に走って、なんとか公衆電話にたどり着く。犯人と電話して説得を試みるも、全く聞いてもらえない。むしろ「警察官は自分を疑わないんだな」とさえ言われる。
第2の爆弾のヒントは「本郷で160人を従えていた」こと。そして、次の公衆電話の場所と時間を知らされる。
ヒントを聞いた柴崎刑事部長たちの捜査班は、竜丸会で本郷にあるのは本庄組だと調べる。志保と村瀬は矢沢に連絡してヒントのことを伝えて、矢沢が本庄組に向かうことに。
犯人が向かっているのは…
犯人が使っている携帯電話の基地局をたどっていくと、環状8号線を通っていることがわかる。そして、そのまま進んだ先にあるのは羽田空港。柴崎刑事部長は高飛びする気だと考える。近くで交通整備のために検問をしているので、知らせることに。
しかし、志保は犯人が羽田空港に向かっていると結論づけるのはまだ早いと考えていた。
爆弾探し
倉庫にいる青柳はいろいろ試行錯誤してみるものの、何もできなかった。
一方、本庄組にたどりついた矢沢は爆弾を探す。
犯人からのヒント
直樹は次の公衆電話にたどり着き、説得をするがまたも聞き入れてもらえない。ヒントは「その男は14年前に本部勤めになった」とのこと。
捜査は空振り
またも犯人の携帯を調べてみると、環状8号線ではなく7号線を通っていた。つまり、羽田空港が目的地ではない。
矢沢が抱いた違和感
結局、本庄組には爆弾がなかった。志保たちから「本部勤めになった」というヒントの連絡をもらい、違和感を抱く。そして、本庄組に質問して、組長が本部勤めになどなったことがないこと、そして160人という大人数を携えていたこともないことがわかる。
そして矢沢はあることを思いつき、その場所を訪ねると第2の爆弾を発見した。
本人の本当の目的は…
村瀬は犯人の位置ではなく、直樹に指定されている公衆電話の位置について調べる。どこも警察署が近くにあることから、警察に恨みを抱いている人間が犯人ではないかと推理。
志保は爆弾購入サイトの閲覧履歴があるのに見ていないと言っていた大学生が気になっている。ネットカフェで見たとのことで、本人が見たのではないかもと推理した志保と村瀬は二人でその店へ行く。
その大学生と同じ時間に店にいた人物を調べてもらうと一人浮上。松野博(中西良太)という男だった。
第2の爆弾の意味
矢沢が第2の爆弾を発見したのは、加藤元副総監の家だった。おととしに退任したらしい。現在は旅行中で誰も家にはいなかった。加藤元副総監は過去に本郷署の署長を務めていて、14年前に本部に戻った。という心当たりがあったのだった。
矢沢は“本郷署”と聞いて、さらに嫌なこと…青柳のことを思い出してしまう。
犯人はその男
松野は過去に爆破犯として逮捕されて、最近刑務所から出所したばかりだった。捕まる前も工事現場で恐喝をして金品をせびるなどしていたらしい。クレームを入れた建設現場で起きた爆発事故で逮捕された。被害者も2人いる。
その建設途中だった建物が第1の爆弾が発見されたビルだった。そして、加藤元副総監は、松野が逮捕された本郷署の署長だった。公衆電話の近くの警察署は、本郷署から異動した警察官たちがいた署だった。捜査本部は松野の捜索を指示する。
そして、志保と村瀬が車のナンバーとNシステムから松野の居場所を発見する。ほかの捜査員に応援要請することに。
青柳の行動
青柳のことが気になった矢沢は妙子(遠藤久美子)に連絡。午後6時頃に出て行ったきり帰ってきていないらしい。妙子から青柳のお腹の調子が悪いとのことで、薬を渡してくれと頼まれる。矢沢は青柳が緊急事態らしいことは伝えず、電話を切る。
一方で青柳は未だに倉庫の中。爆弾の時限装置に使われているアルカリ電池を気にしていた。
第三の標的
ずっと走り続けている直樹はついに道端に倒れ込んでしまう。そこへ志保と村瀬から連絡。矢沢がみんなに話したいと言う。それは第三の標的が青柳かもしれないこと。実は青柳は過去に本郷署に務めていて、松野を逮捕していたのだった。
しかし、もう時間がぎりぎりで間に合いそうにない。直樹は9係のメンバーから説得を頼まれる。そして力を振り絞り、立ち上がり、もう一度走り出す。
直樹の説得
なんとか直樹は公衆電話にたどり着き、電話で松野博だとわかっていると告げる。すると松野は直樹のメアドを要求。爆弾の場所を教えると言うのだった。
犯人の居場所
巡回中の警察官が松野の車を発見。中は無人。場所は豊洲。柴崎刑事部長が確保を指示する。しかし、志保は携帯電話の基地局を気にしている。豊洲に近い、晴海埠頭だった。しかも、直樹が受け取った公衆電話も晴海埠頭にある。
焦る直樹
直樹と松野の電話。松野は「警察には捕まらない場所へ行く」と言う。それによって「いつまでもこの事件が追及されるだろう」と言い、電話は切られてしまう。
焦る直樹に志保たちから電話が。松野の居場所が同じ晴海埠頭だと伝えられる。周りを見渡すと人影を発見。直樹は「確保します!」と伝える。
やっと見つけた…!
そして、松野からメールで送られてきたのは動画だった。見ると青柳が映っている。話しかけると声が聞こえているらしい。
松野から連絡があって会いに行って、このような事態になったと説明する青柳。晴海埠頭の倉庫で、火薬などがあるので松野がここで爆弾を作っていたのだろうと言う。
そして、時限式に使われているアルカリ電池は4つなくなっているので、爆弾も4つあるはずだと言う。4つ目は松野自身が持っている。松野は自殺するつもりだ。
時間はもう6分ほどしかない。青柳は自分のことよりも松野を優先しろと言う。犯人よりも青柳の命を優先したい直樹は反発。しかし、青柳が松野のことを「唯一の後悔」と語っている姿を見て理解。青柳が腹痛で苦しんでいる姿を見て、お互いに笑い合う。
そして直樹は「絶対間に合わせる」と言う。青柳も松野も「どっちも」。
爆発の先に
直樹は松野を追いかけて、なんとか爆弾を奪って危険のない場所で爆発させることに成功。しかし、それは同時に青柳のもとに駆けつけるタイムリミットが過ぎてしまったことを告げる爆発だった。
「青柳さあああああん!!!!」
と直樹は叫び、
「なんだよ浅輪?」
と声が返ってきた。志保と村瀬が連れてきたのは青柳だった。青柳は生きていたのだ。
青柳の“後悔”
そして青柳は松野に向き直り、過去の事件について話す。松野を逮捕したのが青柳で、その時間が午後9時41分だったのだ。
しかし、松野は冤罪だった。恐喝などをしていたのは確か。当時の署長が手柄を上げようと取り調べでやっきになっていたが、松野は無罪を主張していて、違和感を感じた青柳は一人で捜査していた。しかし、犯人ではないという証拠は挙げられなかった。
結局、松野は自白してしまった。「ずっと覚えてた」という青柳。松野から連絡が来たときに「蹴りを付けるときが来たんだ」と言う。青柳は松野の無罪を確信していた。なぜなら、倉庫には爆弾の作り方が書いてあった。一度作った人間が、再度調べるはずがない。
15年前の事件の真実
青柳が生きていたのは爆弾が爆発しなかったから。第1の爆弾はわかりやすいヒントですぐに発見でき、第2の爆弾はそもそも家に人がいないときを狙った。そして第3の爆弾は爆発しなかった。松野は人を殺すつもりはなかったのだ。
ただ、警察の過ちを訴えたかっただけ。
15年前の事件について、志保が連絡して早瀬川に調べてもらったところ、被爆した人物の手の平がもっとも熱傷を負っていたらしい。つまり、犯人は被爆者本人たち。
松野が刑務所にいた理由
しかし、直樹や青柳はなぜ15年間も刑務所にいたのか疑問を抱き、松野に聞く。松野には小さな娘がいて、心臓の病気があった。手術をするために大金が必要で、そのために恐喝をしていたのだった。
それが急に爆破犯にされて、取り調べを受けている間に娘が死んでしまった。そして生きている意味がないと思った。「復讐するくらいしか」。
青柳を狙ったのは、たった一人で事件を見直そうとしてくれていたことを知っていたから。「あんたなら気持ちをわかってくれると思った」と言う。逆恨みではなく、信頼しての行動だった。そして「すまなかった」と深々と頭を下げて、青柳に謝罪した。
9係の平和
松野は志保と村瀬が確保して連行。遅れて来てやっと矢沢がやってきた。妙子に頼まれていた薬を持って。腹痛を思い出した青柳を直樹と矢沢で運びながら、笑顔が戻っていたー。
ーーーーーーーーーー
と言う話でした。今回はハラハラしちゃいましたね~。というわけで、詳しい感想を書いていきます。
第8話のGOODポイント
- 青柳さんの個性的すぎるサングラスがめっちゃ気になる。おしゃれすぎて犯人がつけていったのかと勘違いしちゃいました。
- ヤクザに怖がっていても、青柳さんのために必死な矢沢さん好きよ。
- 矢沢さんが妙子さんとの約束を守って、青柳さんに薬を渡していたのグッジョブ。
第8話の気になったポイント
- ずーっと走りっぱなしで超ギリギリで公衆電話に追いついていた直樹。途中で倒れ込んであんなに休んでいてもギリギリ間に合うってどうなんだろう。ってか、走ってギリギリの距離を計算するって、犯人が異常に有能ですよね。
- 今回の犯人役の中西良太さん、9係のSeason1 第6話で刑事役として出演しているんですよね。そのときも娘が犠牲になっているしかわいそう。でも、あのときは犯人っぽくて犯人じゃなかったのになぁ。
第8話の感想
リアルタイムで見たら絶対面白かっただろうな~
今回はいきなり直樹が走っているところから始まって、いつもの9係にはない緊迫感がありました。あまりふざけているシーンもなかったですしね。ハラハラしちゃいましたね~。
そして、放送時間と連動してリアルタイムな流れを作るという臨場感が素晴らしかったです。これはリアルタイムで見ていたら、よりタイムリミットの9時41分まで目が離せなかったでしょうね。リアルタイムで見たかったな~。
爆発するのが午後9時41分というのが、まあ刑事ドラマにありがちな罪告白シーン込みなんだなっていうご都合主義的な時間なのはなんとも言えませんでしたが(笑)。でもでも、十分に面白かったです。
青柳さーーーーん!!!!
って直樹が言ってたのと同じ気持ちでした。ハラハラしてしまって、12年目にしてレギュラー陣が死んじゃうのかとか怖くなっちゃいました。
まあ、青柳さんは大を漏らしてしまって社会的には死ぬかもしれませんが、物理的には死んでなくて良かったです。
犯人が良い人だったからこそ切ない
犯人がただの愉快犯だったら怒りとかもぶちかましたくなるんですが、今回はそうじゃありませんでした。結末がわかってから、犯人の見え方が180度変わってしまうような展開も、見事でした。
犯人はむしろ警察の犠牲になった人。自分の事件を思いだしてもらうためにひどいことをしたけど、人を殺すことは一切なかった。
うーん、でも9係メンバーの寿命は相当縮まってしまいましたよね。命の危機が迫っていたわけですし。そういう意味ではいろんな人に迷惑をかけたというか、傷つけてしまった気もします。
でもね、それぐらいしたくなりますよ。娘のために必死に金を集めて(方法に関しては同情しかねますが)、冤罪で爆破犯にされて、取り調べの間に娘が死んで、15年間も刑務所にいて…たしかに生きていたくないと思ってしまうよなぁ。
でも、普通に訴えたところで誰も取り上げてくれなかったし、こうするしかなかったという選択肢が切なすぎました。それもこれも、15年前に警察がきちんと調べていればって話。こういうことがないためにも9係はいるんですよ!ね?
次回:最終回!
スナック経営者の男の刺殺体が発見される。しかし、男は最近働いておらず、妻をキャバクラで働かせていたらしい。さらに、男の体には8つの刺し傷があり、強い恨みを抱いている者の犯行と疑われる。暴力も振るわれていたらしい妻が疑われる。妻は夫から逃げる救済施設にいたらしいが、そこを管理するアイリスという怪しい女性がいて…
えっ、もう最終回なんですね。ちょっと短めな話数ですね。9話ですか。
そして予告で係長がいないけど強い結束を感じる9係が映っていて…ああああ切ない。この予告だけで泣きそうです。渡瀬さんがいない中、最終回なんですね。最後までちゃんと見届けます。
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aoikara
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