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99.9 -刑事専門弁護士- SEASONⅡ 最終回 ネタバレ 開かずの扉「再審請求」

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自分の開かずの扉はたぶん簡単に開くaoikaraです。超簡単に開く気がします。というわけで今回のテーマは…

 

99.9 -刑事専門弁護士- SEASONⅡ 最終回 ネタバレ

 

です。

※個人的な感想なので辛口なコメントを含みます。
※ネタバレもしていますので、まだ内容を知りたくない方はドラマを見てからどうぞ。

 

▼感想記事はこちら

 

▼99.9 SEASONⅡ 第8話 記事はこちら

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最終回のあらすじ・ネタバレ

再審請求

斑目法律事務所に8年前に起きた殺人事件の再審請求の依頼が来た。所長の斑目一彦(岸部一徳)のほか、刑事専門ルームで働く弁護士の深山大翔(松本潤)、佐田篤弘(香川照之)、尾崎舞子(木村文乃)が同席する。

 

依頼人は被告人・久世貴弘(小林隆)の息子・亮平(中島裕翔)と、被告人の母で亮平の祖母であるトキ子(茅島成美)。

 

「父が母を殺したなんて思ったことはないです」

 

亮平は言う。事件は貴弘が火事を起こして、妻の直美(竹内都子)を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けた。それでも亮平は父親を信じていると言う。尾崎は父親が罪を犯していないと信じる理由は何かと問う。

 

「家族だからです」

 

まっすぐに亮平は答える。その瞬間、尾崎は弟が冤罪で捕まったのに信じてあげられなかった過去を思い出す。深山も、父親が冤罪で逮捕されてしまった日のことを思い出していた。

 

家族を救いたい

依頼人が帰り、弁護士たちは当時の捜査資料を見る。斑目は依頼人の亮平が被害者の息子として、また同時に殺人犯の息子として、二重にも三重にも苦しんできた心情を思いやる。佐田は死刑判決を覆せるだけの証拠があるのか、気になっている。

 

しかし、深山と尾崎は有無を言わさず接見へ。珍しく佐田は文句も言わず「いってらっしゃい」と見送っている。意外だと斑目が言うと、「言ったところで言うことを聞かないと、やっと僕もわかりましたから」と呆れながらも当然のように受け入れていた。

 

面白くない裁判官

裁判官の川上憲一郎(笑福亭鶴瓶)は、最高裁判所事務総局事務総長の岡田孝範(榎木孝明)に呼び出された。東京高裁裁判所長官の稲本真澄(須永慶)も同席している。

 

実は、久世貴弘の事件を6年前に裁判所で死刑判決を下したのは岡田だった。さらに4年前には、高等裁判所で控訴を棄却したのが稲本。

 

今回再審の動きがあると聞き、「誤った判断をしないようによろしく頼む」と川上に伝えるために呼び出したのだった。

 

悲痛な声

深山と尾崎は久世と接見。いつも通り生い立ちから聞く。そして、話は事件について。尾崎は任意で自白をしているのはなぜか聞く。久世は、取り調べの際に警察から否定を続ければ母親には会えなくなる、罪を認めれば初犯でたいした罪にはならないと言われ、自白を誘導されたと話す。

 

「やってない」という主張は変わらず、自白はしたものの裁判で信じてもらえると思ったと話している。そして、「私のことはどうでもいい!亮平を殺人犯の息子にしたくない!」と久世は言う。「お願いします、お願いします」と涙ぐみながら、深山たちに頭を下げる。

 

尾崎も深山も、そんな久世をじっと見つめることしかできなかった。

 

事件の概要

刑事専門ルームにて、パラリーガルの明石達也(片桐仁)、藤野宏樹(マギー)、中塚美麗(馬場園梓)もそろい、深山と尾崎も一緒に事件の概要を確認する。

 

久世は2階建てのアパートで、2階のアパートを経営するかたわら、1階で妻の直美とそば屋を経営していた。ちなみに久世の家族は2階に住んでいた。

 

裁判の判決資料によると、そば屋の閉店後に夫婦は言い合いになり、久世が直美を厨房で殴打し殺害。妻を火事で死亡したと見せるために灯油を買いに行き、新聞や雑誌を積み重ねていた廊下に灯油をまいて火をつけて火事にした。

 

家は燃えて、直美は厨房にて遺体で発見された。息子の亮平は塾で遅くなり、火災からは免れた。

 

遺体には頭部に傷があった。しかし、致命傷ではなく、死因は一酸化炭素中毒死。殴られている跡があるので警察が捜査し、夫である久世を逮捕。

 

久世は口論にはなったが殺していないと主張し、頭を冷やすために車を走らせて外出した。ただ帰るだけでは気まずいので、切らした灯油を買って帰る理由付けを作ったと。そして、家に帰ってきたら火事になっていた。

 

しかし、久世の主張は退けられる。犯人たりえる証拠があったから。事件当日の21:30、ガソリンスタンドの防犯カメラに久世が灯油を買う姿が映っていた。同じ時間の販売機の明細書を見ると、21:30に購入したのは15リットル。

 

事件後に久世の車を調べると、タンクに5リットル残されていた。資料にも「5.0リットル」と書かれている。警察は15リットル買ったうちの、10リットルだけ使って火事を起こしたということに。これが決定打になった。

 

しかし、久世は灯油は5リットルしか買ってないと主張。検察が示した15リットル購入したという証拠と食い違っている。食い違いはほかにもある。

 

久世は直接車の駐車場に戻ったと主張しているが、検察は店に寄って放火してから駐車場に戻ったと言う。駐車場に着いた時間は21:45。ガソリンスタンドで灯油を購入してから15分かかっていることになる。

 

さらに、久世は店に寄らず駐車場にまっすぐ行く、直線的なルートを通ったと主張。これ対して検察は、店に寄るためにより時間がかかるルートを通ったと主張。ここでも食い違いがある。深山たちは実際に検証してみることに。

 

現場検証

深山は駐車場でビデオカメラを構えて待ち、ストップウォッチを持って検証スタート。まずは久世の主張から。

 

久世役は明石。その様子を撮影するのが藤野と尾崎。久世役の明石はガソリンスタンドで灯油を5リットル買い、車を走らせる。深山はここからストップウォッチをスタート。

 

直線的なルートで駐車場に到着したのは、たったの7分8秒15分かかったはずだが半分しか時間が経っていない。

 

次は検察の主張を検証。ガソリンスタンドで15リットルの灯油を購入。そして、自宅の間取りを床に描いて待ち構える中塚のもとに明石たちが車でやってきた。久世役の明石は灯油に見せかけた水をまき、火を点けて、また車に乗り込む。

 

そして、駐車場にやってきた。時間は15分19秒。時間は検察側の主張が通ることになる。

 

深山は車に残されているタンクの灯油の残りを見て、何かに気づく。そして、「藤野さん、子供用のプールって持ってます?」と聞く。

 

ぴったし5リットルの灯油

一同は事務所へ帰宅。藤野から借りた子供用のプールを使い、15リットルのタンクからぴったり10リットルを使う実験が行われる。担当は「明石、やりまーす!」ということで明石。

 

しかし、何度やっても5リットルぴったりを残すことはできない。ついに108回まできて、尾崎も試しにやってみるがぴったり5リットルにはどうしてもならない。

 

深山はそれを指摘する。15リットルの灯油を買ったとして、放火で使ってぴったり5.0リットルを残すことができるのかと。

 

尾崎は「だとしても」と、明細書の売り上げの証拠、それから移動時間の検証について、検察側の主張は覆せないと意見を述べる。

 

歓喜と悲観のポーズ

夜7時になり、藤野は娘のパパ会があるので帰宅。深山は捜査資料を見て、ガソリンスタンドの店内の写真が気になる。青いつなぎを着た店員がテレビを見て歓喜し、オレンジのつなぎを着た店員はがっくりと頭を抱えている。

 

どんな状況なのだろうと、中塚と明石に再現してもらうがわからず。直接話を聞きにいくことに。

 

そっくりさんから聞く

深山は尾崎と一緒にガソリンスタンドへ。青いつなぎを着ていて、元横浜の三浦大輔選手にそっくりな店員・三村大介(三浦大輔本人)と、オレンジのつなぎを着ている店員から話を聞く。

 

事件があった2010年3月31日の店内の写真を見せて、何があったのかと聞く。実はこの日、テレビで野球を見ていたという二人。横浜 VS 巨人の試合で、三村は大の横浜ファン、もう一人の店員は大の巨人ファン。

 

9回の裏で横浜のスレッジが逆転サヨナラホームランを打ち、劇的に勝利した。それでテレビの前で三村は歓喜し、もう一人の店員は頭を抱えていたということだった。たしかに、資料の写真でもホームランを打って走るスレッジが映されている。

 

再審請求も逆転サヨナラホームラン?

刑事専門ルームに戻ってきた深山と尾崎。佐田に頼み込んで、球団からその日の試合映像を取り寄せてもらう。スレッジがホームランを打って劇的な勝利を収める。その瞬間の映像は、たしかに8年前の事件資料の写真と一致。

 

巻き戻してもう一度見てみる。スレッジが打ち、電光掲示板が映し出されてボールが観客席へと届く。その映像を見て、「あ!」と深山は気づく。「あ!」尾崎も気づく。「あ!」佐田も気づく。「あ!」明石は言ったが気づいていない。

 

深山は今にもダジャレを言いたそうな顔をして…

 

「横浜ベイ(べー:舌)スターズ、グッバイベイスターズ!いらっしゃーい!」

 

ダジャレを飛ばしたのは佐田。深山も真顔になり、シラける。「マイナス10点」深山はいらっとした様子で低い採点を下す。「なんでよ~」と佐田は納得がいかない様子。

 

「これで再審請求はいけ増田惠子はピンクレディ!UFO!」

 

振りつきで言い出したのは尾崎。深山もパラリーガルたちも何も言わず立ち去る。「え、何がダメだったんですか?」と尾崎が言うと、「たたみかけ方が弱い」と佐田だけが謎のアドバイスをしてくる。

 

今日も目が曇る

川上はとある資料に目を通している。それは久世の事件の再審請求。裁判長の名前に岡田と稲本を見つけて、ため息を吐くようにお茶を冷まし、めがねを曇らせている。

 

真実はずれている

久世の再審請求について、裁判所と弁護士と検察で三者協議が行われることになった。裁判所では川上を中心として裁判官、検察は犬飼という人物が担当。

 

さっそく、弁護人である深山が説明。8年前の事件当日、ガソリンスタンドの防犯カメラの証拠写真を提示。21:30に久世が灯油を購入している。店の明細書によると、21:30に購入したのは15リットル。

 

続いて、同じ日のガソリンスタンドの店内の写真を提示。一人が歓喜し、一人が頭を抱えている野球の試合のシーン。時間は21:30と示されている。これは、事件当日にあった横浜 VS 巨人の試合で、スレッジが逆転ホームランを打った瞬間だと説明。

 

犬飼はいらいらして、「だから何なんですか?意味があるんですか?」と聞くと、深山は真顔で「もちろんありますよ」とさらりと答える。

 

当時の試合の映像を球団から取り寄せたので、実際に映像を流して確認。実際に、スレッジが映し出されたシーンと、ガソリンスタンドに移っているテレビ映像が一致。

 

問題はこの前。スレッジが打ったボールが客席に飛んでいくその瞬間。電光掲示板が映し出されている。そこによーく見ると、時計。時間は明らかに21:30を過ぎている時刻をさしている。

 

ホームランを打った瞬間は21:38。しかし、ガソリンスタンドの防犯カメラは21:30を示している。つまり、ガソリンスタンドの防犯カメラの映像は8分遅れていたことになる。

 

つまり、明細書に記載してあった売り上げの15リットルは別の人物。21:38の明細書を見ると5リットルの灯油の購入が記載されている。これは久世が証言した内容とも同じ。

 

つまり、車に残されていた5リットルが一滴も減っていないことになり、久世が灯油を使って放火することは絶対に不可能だと深山は結論づける。21:38に購入したのであれば、久世が言っていたルートを通って7分かけて21:45に駐車場に到着したという証言も正しいことになる。

 

検察の犬飼はそもそも最初からタンクに灯油が入っていなかったという証拠はないと言い出す。弁護側も反論するが、言い合いになって川上が止める。

 

そして川上は、「弁護側は購入前に、ポリタンクに灯油が一滴も入ってなかった証拠を提出してください」と言う。弁護側は唖然。佐田は「誰が証明できんだよ」と愚痴り、深山は「親父ギャグを言えなかったせい」と愚痴る。

 

裁判所の狙い

裁判官の職場に戻り、再審請求の場に参加していた一人が川上に「なぜ棄却しなかったんですか?」と聞く。同席していた遠藤啓介(甲本雅裕)が、あえて弁護人に無理難題を出すことで、証明できなければ弁護側の責任になると解説。

 

川上は穏やかな笑顔で「公正な判断をしたいだけや」と言う。遠藤は複雑な面持ちで「ですね」と答えると、川上からさっと笑顔が消える。

 

忠告

尾崎は裁判官時代によく来ていた、うどん屋鳳亭を訪れる。ある目的を持って。尾崎が行くと、店主(高木渉)はうれしそうにして注文を取る。店には遠藤がいた。が、尾崎が目的としている人物はいない。遠藤から離れるように席に座る。

 

すると、遠藤が尾崎のもとにやってきた。「川上さんに会いに来たのか?」と遠藤は聞く。さらに「川上さんは再審請求を絶対に通さない」と言う。「そうできない過去がある」と。

 

川上の過去

翌日、尾崎は遠藤から聞いた“川上の過去”について、事務所で斑目や深山、佐田に話す。川上はエリート裁判官で、若くして事務総局の職員にもなり、東京地裁の裁判長として働いていた。

 

あるとき、川上はとある再審請求で重大な見落としがあったとして有罪判決を覆した。その裁判を判断した裁判官の中には、重鎮になっている人物があった。しかし、川上はそんなことは考慮せず、公正な判断をして被告人に無罪を言い渡した。

 

その直後、川上に辞令が下った。栄転という名の左遷だった。川上はエリートコースから外された。遠藤は「それから川上さんは変わった」と言っていた。

 

今までは自分なりの正義感がある裁判官だったが、組織を重んじる人間になったと。そして、遠藤は「その頃からだよ」と言う。川上が「ええ判決せえよ」と声かけするようになったのはと。

 

尾崎自身も言われたことがあると言う。しかし、自分が思っていた意味とは違っていたと続ける。

 

斑目は、年齢からいっても川上が事務総長を狙える最後のチャンスだとして、この勝機を不意にはできないだろうと述べる。再審請求が通ることはないのか。

 

「どの道やることは一つですけどね」いつものように深山が言い、関係者への聞き込みに向かう。また、佐田も“あること”を画策しているようで…

 

佐田の画策

刑事専門ルームにて、8年前に火事があったときの関係者を3人洗い出す。そば屋の店員として働いていた男性と、アパートの住人の男性と女性。深山は中塚にアポを取るようにと頼む。

 

同じ頃、テレビで佐田が会見をしている。亮平とトキ子を連れて、再審請求についての記者会見を行っていたのだった。弁護人として冤罪だという証拠を掴んだのに、裁判所は再審請求を受け入れてくれないと。

 

亮平にも思いを明かしてもらっている。「父は絶対に無実なんです!もう一度公平な裁判がされることを望みます」としっかりと述べている。

 

大がかりな会見だなぁと皆で見ながら、「再審請求という開かずの扉を開けるために、世論を動かして裁判所にアピールするためには必要でしょうね」と尾崎は言う。「まーた足引っ張んなきゃいいけど」と深山は佐田に皮肉たっぷり。

 

いずれにしても、弁護士とパラリーガルたちは当時の関係者に話を聞くことにする。

 

一方、川上はパソコンで佐田の記者会見のニュースを見ている。冷たい目で。

 

そば屋の店員

深山は一人で中原銀次(山本浩司)という、久世のそば屋で働いていた店員を訪ねる。中原は今でもそば屋で働いているようだ。

 

事件当日について、夜の営業が終わった後、急に久世と妻の直美でケンカが始まったと言う。中原が諫めようとしたら、とばっちりを受けたと言う。

 

直美から読んでいた漫画に文句を付けられて「こんなの読んでるから一人前になれない」と、廊下にある雑誌などがまとめてある場所に捨てられてしまったと。それは放火されたとみられる場所。その漫画は週刊バイブスと言い、息子の亮平が貸してくれた雑誌だったそう。

 

ほとぼりが冷めるまで自転車で1時間ほど近所をふらふらしていた中原。店に戻ってきたらすでに火事になっていたとのこと。

 

佐田に会いたい人

佐田が事務所に戻ってくると、電話が入っていると言われる。佐田の会見を見て会いたい人がいると。それは東京消防庁の人物だというが…

 

ヒーロー

中塚と藤野は女子校へ。8年前に火事になったアパートに住んでいた教師の海老沢晋(成河)に会いに行くためだった。めがね姿におとなしそうな男性。火事で住人を救出したことから、今でも生徒から「スーパーヒーロー」と尊敬されているらしい。

 

当時、海老沢は卒業文集の仕事を部屋でしていてが、不審な物音がして、しばらくすると焦げた匂いがした。思って2階から階段を降りてきた。すると、廊下の雑誌が燃えているのを発見。「週刊バイブスなんかが燃えてるのを見ました」と具体的に海老沢は説明。住人の女性を救出した上で自分も避難したとのこと

 

火は頭の上まで燃え広がっており、もう消せるレベルではなかった。卒業文集も燃えてしまったらしい。

 

「体操服泥棒!」

 

と外から女の子たちの声が聞こえてくる。中塚や藤野に海老沢が外を見ると、一緒に来ていた明石が体操服泥棒として疑われて、女教師に投げ飛ばされているのだった。海老沢が「お客さんだから」と説明して、明石は解放された。

 

救出された住人

尾崎は一人で、海老沢から救出してもらった島津ヤエ(根岸季衣)という女性に会いに行く。たばこを吸いながらけだるそうに話す。8年前の火事では海老沢が救出してくれたと説明。

 

死刑判決を受けた久世については、「ここだけの話、やってないと思う」とヤエは言う。被害者である久世の妻・直美を恨んでいた人間が他にいると。

 

火事の妙な記憶

佐田は会いたいと言われた消防士(武井壮)と会うことに。実は8年前の火事でも消化活動をしたらしい。佐田の会見を見て、話したいことがあると言う。実は、火事の現場に怪しい人物がいたと話す。

 

怪しい男

「山積みになっている雑誌なんかが…週刊バイブスなんかが燃えていました!火はもう私の頭の上くらいまでになっていました。それから、2階へ駆け上がって、寝ていたヤエさんを起こして…」

 

刑事専門ルームにて、深山やパラリーガルたちが海老沢の証言映像を見ている。突然画面が切り替わり、明石が倒されているのを見て深山はニヤニヤ。

 

尾崎が戻ってきて、ヤエから聞いた直美を恨んでいた人物について話をする。「山岡」と尾崎はホワイトボードに書く。2階のアパートに住んでいたが、手癖が悪くて直美に盗みを通報されて、アパートからは出て行ったらしい。しかも、8年前の火事で消防士と揉めていたとヤエは証言している。

 

佐田も戻ってきて、「0.1%を覆せるかもしれない!」と息巻いている。消防士から話を聞いた怪しい人物の目撃について、ホワイトボードに名前を書く。「山岡」書いてから、佐田はすでに尾崎が書いていることに驚く。すでに情報は共有されていた。

 

ただ、佐田は自分の方が情報があると消防士の話を聞かせる。男は山岡真一という名前。ガラケーで燃えるアパートの映像を撮りながら、「燃えちまえ」とつぶやいていたらしい。山岡が放火犯だったのか。

 

山岡については佐田が落合に調べてもらったが、都が運営する宿泊施設にいたということ以外、全く手がかりがない。落合は尾崎にガンガンアピールして引かれている。

 

悪徳弁護士の信頼失墜

そんな落合が週刊誌を持ってきた。その中には、斑目法律事務所の所長・斑目と佐田が取り上げられていて、刑事事件でアピールすることで民事で大きな利益を上げているというスキャンダルだった。

 

佐田は利益だけを求める悪徳弁護士のように書かれている。実際に馬主で高級マンションにも住んでいる佐田に対して、「事実だな」と深山はニヤニヤしながら言う。

 

と、久世の息子・亮平が事務所に来ていると言う。目的はおそらく週刊誌の報道について。佐田と深山、尾崎で亮平に会いに行くことに。

 

亮平は待合の椅子に座ってうなだれている。佐田の顔を見るやいなや、亮平は「俺たちを利用していたんですね!信じてくれてると思ったのに!」と怒りをぶつける。

 

ケンカはしていたが昔は仲の良い家族だったと、父と母と自分の仲むつまじい記憶を思い出しながら。「父さんが母さんを殺すわけないだろ!二度と姿を現さないでください!」そう言い放ち、亮平は事務所を後にする。契約も破棄されることになった。

 

やることは

斑目はこの状況に対して「出る杭は打たれるね」と涼やかに言う。「どうするの?」と佐田に聞く。佐田は久世の無実を証明する手がかりを見つけ出し、亮平を説得すると息巻いている。

 

尾崎と深山はそそくさと部屋を出て、すでに前を向いている。

 

レフリー

うどん屋鳳亭にて。店主とプロレスラーのヨシタツが談笑する中、川上も一人で黙々とうどんを食べている。その店に斑目がやってきた。川上の隣に座る。

 

斑目の体格の良さを見て、店主はスポーツをやっていたのかと話しかける。ラグビーをやっていたと答える斑目。ケンカにならないのかと店主に言われて、「そういうことが起きないようレフリーがいるんです」と斑目は言う。「レフリーが判定を間違えることもあるでしょう」と店主は言い、ヨシタツもうなずいている。

 

すると川上が「そらそうやろ~。でも間違うてもレフリーへの信頼がなかったら試合が成立しない」とあくまで穏やかに口を挟む。

 

「だからこそレフリーはその信頼に応えるために、常にその身を正す必要があるんです。ラグビーにはレフリーの在り方ってのがありましてね。その一つには“事実の判定をすること。自分のラグビーを押しつけたり、先入観のある判定をしてはならない”とあるんです」

 

と言う。「へえーいい話聞いたなぁ」と店主は喜んでいる。川上は隣で淡々とうどんを食べているだけ。ヨシタツと店主が会計に立つ。

 

「うちの弁護士はどんなことがあろうとも、必ず事実を見つけ出します。そのときは判定しっかり頼みますよ」

 

目を合わさず、斑目は言う。そして、帰り支度を始める。川上は「おもろいなぁ」と言い、うどんを食べる。

 

火事の疑問

刑事専門ルームでは、弁護士とパラリーガルたちが8年前の火事の資料とにらめっこ。佐田が「手がかりかも」と何かに気づく。火は下から上に燃えるはずなのに、干してあった割烹着が上から下に燃えていることに気づく。

 

深山はそのことは気にならなかったが、ザルに入っている燃えカスの正体がわからず「これなんだ?」と気になっていた。

 

実験

弁護士三人で火災研究所へ。研究員の内川愛理(片桐はいり)から話を聞く。佐田が割烹着の燃え方について疑問を呈すると、「普通のこと」と言う。火災が起きると、火は地面から上に行こうとする。すぐに天井に燃え広がり、その天井の火で割烹着の上だけ燃えているのは普通のことだと言う。

 

ただ、内川は写真をよく見て「あれ、これ普通じゃないね」と言う。上から燃えたなら割烹着に黒いすすがつかないと。

 

そんなことはどうでもいい深山は、「この黒い塊はなんですか?」と自分が気になった燃えカスについて聞く。佐田はまだ解決していないのに口を挟むなと二人で揉めている。

 

内川は「まあまあ」と二人を諫めつつ、どちらも疑問点も当時の状況を知っている人がいればわかると言う。そこで深山は元従業員の中原に電話をする。

 

火事現場の写真を送り、中原に確認をする。まずは内川が質問。割烹着の燃え残りから考えて、上から下に燃えたとは考えにくく、逆に燃えたように見えると。すると、中原は割烹着を逆さに干していたと言う。大将である久世のこだわりだったと。

 

その証言から、内川は、逆さに干していた割烹着の下に火元がありそれが燃えたことで割烹着の上側が燃えたのだと説明する。しかし、火元は厨房の外にある廊下で、そんなはずはない。

 

深山がぐいぐいと入ってきて、自分の疑問点である黒い墨のような燃えかすについて聞く。中原によると「天かす」だとのこと。揚げたものをまとめておいたと言う。それを聞いた内川は「普通じゃない実験ができそう」と厨房に向かう。

 

天かすの実験。揚げた天かすの表面温度は160度。このまま2時間放置。すると、急に天かすが発火し出した。内川によると、高温の天かすを一箇所に集めておくと油が酸素と反応して反応熱を起こす。熱は逃げ場がないので、さらに高温になり油によって発火温度を超えて燃えるという仕組み。

 

一方、冷めた天かすに火をつけても内部は燃えていない。しかし、先ほどの勝手に発火した天かすは中まで真っ黒。これは火事現場の写真と同じ。つまり、天かすの放置により内部から発火したものと思われる。

 

しかし、警察の調べによると火元は厨房の外にある廊下。内川によると、あまりにも廊下の燃え広がりが大きく、火元が2つあるとは思わなかったのではないかと説明する。

 

直美には頭部に重症を負っていた。その件について、佐田は天かすによって発生した煙を吸って直美が一酸化炭素中毒になり、気を失って後ろ向きに倒れて頭をぶつけたと考えられるのではないかと主張する。内川もその仮説の可能性を肯定する。

 

しかし、店内では廊下にも火をつけられている。放火犯は何の目的で火を点けたのか。

 

佐田はこの決定的な証拠を持って、亮平を説得しに行くと言う。深山には藤野から電話が入る。山岡の親族について、尾崎宛にメールが届く。

 

怪しい男の行方

深山と尾崎は山岡の実家へ。母親に対応してもらう。山岡真一はすでに死んでいた。河川敷でのたれ死にしていたらしい。

 

「バチが当たったんですよ」と母親は言う。迷惑ばかりかける、ろくでなしのどら息子だったと。深山は山岡の遺品を見せてもらうように頼んでいる。

 

信じてほしい弁護士がいる

佐田は亮平の元を訪れていた。祖母のトキ子が対応して、帰ってくれと言う。しかし、佐田は引き下がらない。

 

「僕のことは信じられなくても、僕の部下のことは信じてやってください!」

 

と訴える。部下も身内が冤罪に巻き込まれた経験があるのだと。彼らでなければダメなんだと。今も食らいついて頑張っているから、新しい手がかりを聞いてやってほしいと。

 

「お願いします!!!!」

 

プライドの高い佐田が、全てのプライドをかなぐり捨てたように、深く頭を下げる。それを家の中から聞いていた亮平が出てきて、「信じてくれるんですか?」とぽつりと聞く。

 

「もちろんです!信じます!」佐田は答える。「あなたも私たちのことを信じてください!」と続けて。亮平は決心したような顔をして、頭を下げる。そして「お願いします!父を助けてください!」と言う。佐田は笑顔でうなずく。

 

遺品

深山と尾崎は山岡の遺品を確認することに。カバンの中からガラケーを発見。事務所に持ち帰り、中身を確認する。充電してガラケーの電源がついて大盛り上がりしたところで、佐田が帰ってきた。

 

亮平が再契約を結んでくれたことを報告し、皆も安堵。「誠心誠意、頭を下げたらわかってくれた。もう勝手はやめるよ」と佐田も改心した様子。

 

深山は山岡の遺品があったことを報告。“遺品”という言葉から亡くなったことに驚いている佐田。ガラケーの中を見て、事件当日の動画を確認する。映像はデータが破損してしまったようで、音声だけ聞こえる。

 

ガヤガヤとした中に、たしかに山岡が何か言っている声が聞こえる。よく聞くと、「燃えちまえ!」ではなく、「燃えちまう!」と言っている。

 

と、いきなりテーブルの下から落合が出てきた。思いを寄せる尾崎から指名を受けたらなんでもしたいとずっと待機していたらしい。中塚からは気持ち悪がられている。

 

なぜかデータ修復を行える落合にガラケーの映像修復を依頼。3~4日はかかるとのこと。

 

燃えるもの、残すもの

深山はいとこんちにて料理中。山岡が「燃えちまう!」と発言したことが気になり、放火犯ではないのかと気になっていた。

 

店には本物のタイガーマスク(本人)と棚橋弘至(本人)がやってきて、店主の坂東健太(池田貴史)が大興奮。加奈子(岸井ゆきの)は知らない様子。予約日を間違えたとのことで、プロレスラー二人は帰還。

 

深山は料理をしながら、なぜ犯人が店のもう一箇所に火を点けたのかも気になっていた。そして、作った料理を出す。明石が食べようとしているのに、深山の料理だからと奪い取って食べようとする加奈子。

 

坂東は加奈子にそろそろ金を払うようにと言う。さらに、レコード屋にいってこんなものを見つけたと取り出す。それは古いのど自慢大会の冊子で、若く垢抜けてなく芋臭い加奈子が載っている。黒歴史だと加奈子はわめき、火につけて燃やす。

 

しかし、坂東はデータで残しているとスマホの写真を見せつける。これを盾に金を支払うように言うが、加奈子に奪い取られてデータも消されてしまうのだった。

 

深山は何かに気づく。

 

映っていたもの

深山に呼び出されて、夜みんなが事務所に集められた。落合の作業が終わったのかとみんな聞くが、作業とは関係のないことだった。

 

深山は「燃えちまう!」と山岡が言っていたことから、アパートに燃えたら困るものがあったのではないかと推察する。

 

落合の作業が終わり、映像の一部が修復された。それをみんなで見ることに。山岡は燃えているアパートの一室を映している。誰かの部屋の中が見えて、そして火を見て「燃えちまう!」という山岡の声、消防士が避難するように言う姿が映し出されて終わり。

 

深山は指で耳を塞ぎ、今までの証拠について思い返す。そして、

 

「このガラケー、傷ガラケ(だらけ)」

 

とダジャレを一発。佐田だけが大爆笑。さらにたたみかけるように言いそうな深山を見て、「くるくるくる!」と佐田一人で興奮している。

 

「結構毛ガラケ(だらけ)猫灰ガラケ(だらけ)、尻の周りはクソガラケ(だらけ)ってねぇ」

 

と寅さんのモノマネをしながら言う。「お兄ちゃん帰ってきた~」と大喜びの佐田に、「おい、さくら」と大サービスする深山。「もう千恵子の気分!」と佐田は興奮。さらに…

 

「ここどこでした?そうだ!まガラケ(斑目)法律事務所だ!」

 

と言い放ち、佐田が大爆笑。「ベイスボール!」と自分もギャグを飛ばすが、それは深山が全否定。

 

最後に委ねるのは

裁判所、弁護側、検察側による三者協議にて。火災の検証実験を行いたいと主張する深山たち弁護側。その結果で犯行にはたった一人しか該当しないと。実験が失敗すれば「我々の首が飛ぶ」と佐田は言う。「よろしくお願いします」と深山も頭を下げる。佐田も、尾崎も。

 

協議が終わり、遠藤が弁護側の主張を通すのかと尋ねる。「将来を棒に振るおつもりですか?」と。それに対して川上は「二度と誤った判断はできんのや」と重々しく答える。

 

事件の真相

弁護側の主張が通り、検証実験が行われることになった。場所は火災研究所。川上ら裁判所側、深山ら弁護側、犬飼ら検察側もいる。さらに、立会人として元従業員の中原、元住人の海老沢とヤエ、久世の息子の亮平も集まっている。

 

深山は立会人一人一人から話を聞く。まずは中原から。ケンカをしていた久世と直美を仲裁し、とばっちりを受けたと話す中原。持っていた週刊バイブスという漫画雑誌を没収されて、廊下の廃品回収置き場に捨てられたと。それは火事の火元とされる場所。

 

また週刊バイブスに関しては、亮平から借りていたものだと言う。亮平も覚えていると話している。ほとぼりが冷めてから雑誌を取りに帰ろうと、1時間ほど自転車で近所をぶらぶらし、帰ってきたら火事になっていた。

 

深山は、戻ったりしていないのかと聞くが、中原は否定。

 

二人目は元住人で教師の海老沢。海老沢が住んでいたのは1階。卒業文集の仕事をしているときに、廊下で物音が聞こえて、しばらくして焦げた匂いがしたと言う。「灯油の匂いは?」と深山が聞くと、「あー、灯油も」と海老沢は付け加える。

 

そして廊下に出ると週刊バイブスなど雑誌が燃えていたと。どんな表紙か覚えているかと聞くと、海老沢は考え込む。亮平が「ドラゴン急流!」と言うと、海老沢は思い出したかのように「たしかにドラゴン急流でした」と付け加える。

 

なぜ火を消さなかったのかと深山は聞く。海老沢はすでに火が頭の上くらいまで燃え広がっていたので無理だと説明。2階で寝ていたヤエを連れ出して助けて、表に出たと。しかし、その後は火災がひどくて文集も燃えてしまったらしい。

 

3人目はヤエ。「火事だー!」という海老沢の声が聞こえて、目を覚ますと煙が充満していたらしい。危険を避けるために、海老沢が布団で覆うようにして連れ添ってくれたので、燃えている様子は見ていないらしい。

 

最後は亮平。塾で遅くなり、家に戻ってきたときはすでに…。店のことでケンカすることがあったが、両親はとても仲が良かったと話す。

 

一通りの質疑応答が終わり、深山は「実際に火を点けてみましょう」と言う。そして、明石とのテレビ中継。事件当時のアパートの廊下を再現して建てていた。火災現場の廊下には週刊バイブスや廃品などを配置。灯油をしっかりまいて準備OK。消防士同伴のもと、火災実験の検証が行われる。

 

「この中に一人だけ、証言が矛盾している人がいます」

 

と深山は言う。

 

「それは、火を点ければわかります」

 

と付け加えて。

 

そして、灯油をまいた雑誌に火を点けた。雑誌に火がつき、一瞬で燃えて真っ黒に。そのまま火はすさまじいスピードで2階に燃え広がっていく。

 

「そういうことかいな」中継を見ていた川上がつぶやく。深山がニヤリ。そして、

 

「火を点けたのはあなたですよね、

 

海老沢さん

 

と深山は海老沢を見る。「な、何を言ってるんだ!」と海老沢は顔を引きつらせている。深山は「週刊バイブスの表紙を見た」という海老沢の証言がありえないと主張する。

 

今の中継映像でもわかるように、灯油をかけた雑誌はあっというまに燃えてなくなる。「それだけで俺を犯人だって?」海老沢は笑いながら聞く。「それだけじゃありません」食い気味に深山が答える。

 

火は上へ上へ燃え広がっていく。すぐに天井を伝い、2階に燃え広がった。海老沢が頭の上に火が燃えるのを見たのであれば、すでに2階に燃え広がり、ヤエを助けに行くことは絶対不可能なのだ。

 

おそらく、廃品置き場で火を点けるときに週刊バイブスを目にして、警察に「週刊バイブスが燃えているのを見た」と証言してしまったのだろうと深山は言う。

 

「私は見たんだよ!!!」立ち上がり取り乱しながら海老沢が大きな声を上げる。思わず他の立会人はびくっと驚く。「そもそも、なぜ私が火をつける必要があるんだ!」海老沢は震える声でいらつきながら言う。深山はニヤニヤ。検察側の犬飼も動機がないとフォローする。

 

「動機はありますよ」と深山が答える。尾崎が立ち上がり、川上を見て「裁判長、見ていただきたい動画があります」と言う。事件当日、火災現場で撮影された動画だと。検察は「聞いてないぞ!」と怒るが、川上は「拝見しましょう」と受け入れる。

 

尾崎は以前アパートに住んでいた山岡という人物が携帯で撮影した動画だと説明。まず「俺の邪魔をするな!」と言う山岡の声が聞こえて、映像が見えた。息を切らしながら山岡はアパートに近づき、燃えている姿を撮影している。撮影しているのは海老沢の部屋

 

「燃えちまう!」

 

と言ったその直後、「止めて」と深山が映像をストップさせる。「なんやこれ」と川上が思わずつぶやく。燃えている海老沢の部屋には、人形に着せられた体操服があった。

 

佐田が、海老沢の学校で昔から体操服が盗まれる事件が発生していたと説明。盗みに働いていた山岡に犯人が海老沢だと気づかれて、それをネタに脅されていたのではと問う。

 

つまり、山岡の「燃えちまう!」は「脅しのネタが燃えてなくなってしまってはまずい」という意味。だから、山岡は部屋を映像に残そうと携帯で撮影したのだと。

 

続いて深山。とっさにヤエを助けたのは善意の行動だろうと。しかし、火が燃え広がっていないことに気づき、このままでは警察の調べで体操服のことがバレると怖くなり、全てを燃え尽くすために廃品に灯油をまいて火をつけたのだろうと。「違いますか?」深山が聞くと…

 

「俺は犯人じゃない!そんなことは知らん!」追い詰められて震えていた海老沢だが、明らかに動揺しながら立ち去ってしまう。深山は「海老沢さんの部屋、調べた方が良いんじゃないですかね?」とニヤニヤしながら言い、検察も不本意ながら動くために立ち去る。

 

明らかに弁護側の主張が通った瞬間だった。佐田は川上に向き直り、「裁判長、再審請求は通していただけるんですよね?」と聞く。しかし、川上はにやりと笑い、じっくりと判断した上で追って連絡すると言うだけ。裁判所の人間も立ち去る。

 

亮平は呆然として、「こんなことで…」とつぶやく。「こんなことで母さんは死んだ。父さんはやってもないのに殺人犯にさせられた。なんだよ…」と。「これで父さんは助かるんですよね?」と弁護士に聞くと、3人はうなずけず。

 

かつての

尾崎は川上を追いかける。深山と佐田もその後を追う。「公平に判断して下さいますよね?」尾崎はおそるおそる聞く。「ええ判決するように心がけてる」川上はいつもの穏やかな声で答える。「ええ判決、本当にそうでしょうか」尾崎が食い下がる。

 

正しい判断をしたのに左遷された先輩裁判官のこと。無理難題を押しつけてきた川上の裁判官としての姿。事務総長との癒着。そんな川上の裁判官とは思えない姿。さまざまなことを尾崎は思う。

 

「弁護士と裁判官はええ距離感保たなあかんで」川上は穏やかに答える。「いつも歪んだ距離感にしてるのはあなたたちじゃないですか!」尾崎は言う。「裁判官と検察の距離を縮めることで、均等であるはずのトライアングルに歪みが生まれ、冤罪を作り出しているんです!」と。

 

「いいがかりもええところやなぁ。ええか!わしが一番大事にしてるんは、司法への信頼や。それだけは何があっても揺るがしてはいかんのや」川上は笑顔だった顔を険しくさせて、厳しく尾崎に言葉を投げかける。

 

「一つだけいいですか?」と深山がやってくる。「司法への信頼ってなんですか?司法とはいったい誰のためにあると思ってるんですか?」じっと見つめながら聞き、こう続ける。

 

「あなたは自分の大義のために、誤った判決に目をつむってきた。でも、あなたの大事な人が誤った判決によって罪を被ることになっても、本当に同じことができますか?裁判官、検察、弁護士、この三者が本来あるべき形から崩れてしまったとき、被告人は圧倒的に不条理にさらされてしまう」

 

そう言って、深山は久世の涙を思い出す。父の最後に見た姿を思い出す。亮平の涙を思い出す。尾崎も弟の過去を思い出す。

 

「だから、その不条理から被告人を守るために、僕たち弁護士は法廷に立つんです。たった一つしかない事実を追い求めて、これからも僕はあなたたちの前に立ち続けますよ

 

きっぱりと深山は言う。そして、

 

「あなたは、何のために法廷に立つんですか?」

 

と川上に疑問を投げかける。川上は深山をにらみつけるように見つつも、何も答えられず。深山はそのまま立ち去り、尾崎もその後についていく。

 

そんな二人の背中を見て、「なかなか骨のある奴やな」と川上がつぶやく。それを聞いた佐田は、「昔のあなたと同じです」と言う。川上はまたニヤリと笑う。

 

裁判官

川上は一人で誰もいない法廷に行く。がらんとして静かで。被告人席に立って、裁判官の席を見つめていた。

 

後日、斑目の元に再審請求の結果が届く。深山も尾崎も佐田も緊張する中、結果は…

 

再審を開始する。

 

再審請求が通った!深山は素直ではないものの喜び、みんな大喜びだった。

 

そして再審請求。裁判長は川上。裁判員もいる裁判が行われる。そして、判決。被告人である久世が判決を待つ。川上が判決を読み上げる。

 

「主文、被告人は…

 

 

 

無罪

 

尾崎と深山はその判決を噛みしめていた。息子は傍聴席で涙を流す。川上は過去の警察と検察の捜査が十分とは言えず、裁判官にも真相を見抜く力があれば無実は証明されたはずだと述べて、

 

「私たちはあなたの人生を台無しにしてしまった。これまでこの事件に関わった全ての人間を代表して、あなたに深くお詫びします」

 

と言い、立ち上がり、深く深く久世に向かって頭を下げた。

 

裁判後、久世は母と息子と喜びを分かち合う。トキ子は涙し、久世と亮平は抱擁。久世は自分のことで迷惑をかけたので、息子には今からは好きなことをやってほしいと言う。亮平は「俺は、父さんとそば屋をやりたい」と言う。その言葉に久世は涙し、「一から頑張ろう」と抱きしめる。

 

深山は少し寂しそうな表情でそんな父と息子を見ていた。佐田が気を利かせて、尾崎に家族の見送りをさせる。

 

帰り支度を始める二人。「一つ言ってもいいか?」と佐田が切り出す。「お前とは、ずっと考えが正反対だと思っていた。依頼人の利益を優先する俺と、事実を追い求めるお前と。ただ、司法へのトライアングルの中では実は同じ方向を向いたものだったのかもしれないな達成感のある笑顔で佐田は言う。深山はそっぽを向いている。

 

そして、勝利の恒例の儀式である、握手を佐田が求める。深山は生意気そうな表情をしながらも、その手を握り返す。

 

「一ついいですか?」深山も言う。

 

「一緒にしないでください」

 

にやにやしながら言う、相変わらずの深山だった。

 

本当の狙い

裁判官の職場にて、今にも怒りが爆発しそうな岡田が歩いている。そして、川上が向かい合って歩いてくる。二人が鉢合わせする姿に、遠藤が影から息を飲んでみている。

 

二人は立ち止まり、対面。川上がにやりと笑い、「ええ判決させてもらいました」と言う。岡田は苦々しい表情で川上をにらみつけている。川上は遠藤に気づいて一緒に食事に行こうと誘っている。遠藤はほっと息を吐き、川上についていく。

 

結果、最高裁判所のトップ2人がいなくなり、川上が新たな事務総長となった。ある意味、この事件によって川上は今の座に着いたことになる。

 

尾崎は利用されただけなのかと嘆くが、それは今後を見ないとわからないと斑目は言う。判決そのものは正しかったとも。そして、再審請求を通し事実を証明した弁護士たちを労う。

 

深山と尾崎はいつも通りそそくさと後にする。佐田は立ち去ろうとしてはたと立ち止まり、斑目がここを譲ると言ったことを「遠慮させていただきます」と断っている。「私を求めるクライアントが大勢おりますので」とのこと。

 

斑目は意外そうな顔をしてみせて、「いつでも譲るからね」と言う。佐田は苦笑し、「顔に嘘って書いてますよ」と言う。「私、引退しないのでって」と続ける。

 

これからも

歩いて行く深山を尾崎が呼び止める。そして、手を差し出し「これからもよろしくお願いします」と言う。にっこりと笑顔で。しかし、深山は「ごめんなさい」と頭を下げる。ニヤニヤしながら飴を渡し、尾崎も苦笑しながら受け取っていた。

 

再会

いとこんちにて。深山が料理を作り、坂東が店主をして、加奈子が深山に夢中で、明石がツッコむいつもの光景。今日は中塚がタイガーマスクと棚橋と打ち合わせをしている。

 

そこへやってきたのが立花彩乃(榮倉奈々)。以前は斑目法律事務所の刑事専門ルームで働いていて、現在はアメリカへ留学中。久しぶりの帰国だった。

 

タイガーマスクと棚橋の姿を見つけてすぐに向い、中塚に「プライベートなんで…」と止められるが「副団長!?」と立花が中塚を見て言う。実は二人は新日本プロレス好きとして昔からの知り合いだった。大興奮して写真を撮るなどしている。

 

深山は立花の特徴的なパッツン前髪を見つつ、「相変わらず変な携帯ケース!」と新日本プロレスのエンブレムのケースをニヤニヤして見ている。二人はにっこりと笑っている。

 

それぞれがいつものように

尾崎は接見に行き、生い立ちから話を聞いている。その女性はなんとトルコのイスタンブール出身。

 

佐田は娘のかすみ(畑芽育)の彼氏だというウクライナ人のイケメンを受け入れられずにいる。妻の由紀子(映美くらら)もなんとか会わせようとするが、佐田は拒絶。「祝福できません!」と言い、さらにインテリアが「SADA」から「DASA」になっていることにようやく気づく。

 

翌日、刑事専門ルームで深山は飴をなめて、尾崎は腹話術人形のサリーと会話して、明石は司法試験の勉強をし、中塚は立花との写真を飾り、藤野は娘の写真を読んでいる。いつもの光景。

 

そこに、怒りを露わにやってきた佐田。「外国人の恋人がいる人っている!?」とすぐに娘の彼氏の相談をし出す。

 

「うるさいなーダサ先生」と深山が言ったのを聞き逃さず、インテリアの「DASA」を思い出し、「おまえか!おまえがやったんだろ!いつやった!」と問い詰めている。

 

「そろそろいいかな」斑目がやってきた。新しい弁護の依頼。深山と尾崎は接見に直行。佐田は民事が忙しいというが、斑目にけしかけられて結局接見に行くことに。途中で深山に脅かされて本気でびっくりして。今日もまた斑目法律事務所の一日が始まるー。

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という話でした。いやー長かったここまで。でも、見た達成感があります!ものすごく長くなりましたので、詳しい感想は別記事で書きます。

 

 

aoikara

 

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